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NAV増大こそが不動産投資の最重要テーマ
純資産とは収益物件の解散価値そのものです
「あなたにとって不動産投資の魅力は何ですか?」と聞かれて皆さんどうお答えになりますか。
まず最初に思い浮かぶのが、テナント様から振り込まれる賃料収入ではないでしょうか。あなた自身の口座に毎月決まった金額が入金されることはとても心強く、日々の安心感につながるものです。老後の安定資金を確保するために不動産投資をされている方も多いと思います。
不動産投資の魅力その①「キャッシュフローの累計」
賃料収入からは運営のための経費や金融機関への元利返済金、所得に対する税金が差し引かれ、最終的に手元に残ったものが毎年あなたの口座に残るキャッシュフローです。購入時にある程度の自己資金を入れて毎年の借入金返済額をコントロールすることで、この税引き後キャッシュフローは毎年あなたの口座に累積していきます。過大な借入金の返済に追われることなく精神的なゆとりをもって不動産投資に臨むことができますので、いろいろな選択肢が可能になってきます。
当社のお客様でも、毎年残高が増えていくことを楽しみにしている方も多いですし、地道にローンの繰り上げ返済をされている方もあります。キャッシュフローの一部を家族旅行など生活を彩るための用途に使っているという方もおられます。また、余剰金を口座にストックしておくことで突発的な修繕や、資本的支出にも対応できるというメリットも生まれます。
不動産投資の魅力その②「元本の累計」
その反対に、取得価格に対するローン金額が大きい場合、つまり深くレバレッジを効かせているケースなどは、毎月の元利返済金が大きくてなかなか残高が増えていかないという悩みも多いでしょう。修繕や原状回復がいくつか重なった年度などはキャッシュフローがマイナスになってしまうこともあるかもしれません。もちろんレバレッジの効かせ過ぎや、金利・返済期間のバランスが悪く、キャッシュフローが毎年赤字スレスレになってしまうような投資はおすすめできませんが、通帳の残高が思うように増えていかないという点だけを見て、「この投資は失敗だったのかな?」と考えるのはちょっと待ってください。
不動産投資の目的は口座に表示される税引き後キャッシュフローだけではありません。借入金の元本がどれだけ返済(蓄積)されているのかという点にも目を向けるべきです。借入金は元本と金利の返済というかたちでいったん口座からキャッシュアウトしていきますが、そのうちの元本部分については少しずつ投資家ご自身の純資産として積み立てられていきます。長く返済を続けていけば、その分だけ純資産も増加していきます。この純資産には返済によって蓄積された元本の累計だけでなく、運用期間中の累積キャッシュフローと購入時の自己資金のすべて合算されます。純資産とはすなわち不動産の解散価値であり、物件を売却した時に初めて、その価値を手にすることができるのです。
純資産 = 返済された元本の累計 + キャッシュフローの累計 + 購入時の自己資金
純資産とは、NAV(ネット・アセット・ヴァリュー)とも呼ばれています。収益物件の運用期間中においては、この純資産をいかに増大させるかが最も重要なポイントです。